Dictionary
『Dawn〜黎明〜』的用語辞典。用語はアイウエオ順ではなく章ごとになっております。作者ダブルミーニング&メタファー&伏線大好き人間なので。よく解らない言葉とか、伏線? と思ったら聞いて下さい。どんどん追加します。
- Homme Fatal(運命の男)
- 第一章のサブタイトル。フランス語。造語。Femme Fatal(運命の女。妖婦、男殺しの意)のパロディ。本作的には寧ろ「傾国の美女」に近いイメージで用いられている。無論黄龍王を指す。
発音は「ほも」ではなく「おむ」である。念の為(爆)
- 白檀(びゃくだん)
- 五香の一つ、サンダルウッド。インド産の樹木の香料。宗教儀礼に主に用いられ、神聖な樹として知られるが、その香りには催淫作用がある。
- 橄欖石(かんらんせき)
- ペリドットの事。本作ではハディートの瞳の色の例えに多用される。オリーブグリーン〜ボトルグリーンの色合いが美しい、8月の誕生石。ペリドットの宝石言葉は「夫婦の幸福、和合、慰め、信じる心」。古代ギリシャではトパーズの事をペリドットと呼び、ペリドットをトパーズと呼んでいた。
- 黄玉(おうぎょく)
- トパーズの事。奇しくも11月の誕生石。(龍王は11月1日生まれである)作中では龍王の瞳の色の例えに多用される。なお、トパーズで最も高級とされるのはインペリアルトパーズの中でもシェリーカラーと呼ばれる、ピンクがかった金色である。龍王の瞳の色のイメージからはやや、ずれるかも…。
トパーズの語源は、サンスクリット語のtapas(熱)とも、ギリシャ語のtopazos(探し求める)とも言われているが、古代ギリシャではトパーズの事をペリドットと呼び、ペリドットをトパーズと呼んでいた。宝石言葉は「友情、希望、潔白」。
なお、トパーズは、カバラに於いてはティファレトのセフィラに照応する太陽の石である。四大元素では《大気》の黄色に照応する。風が、作中に於ける役割にも留意。
- 月長石(げっちょうせき)
- ムーンストーンの事。宝石言葉は「愛の予感」(ぷっ)。
- 蛋白石(たんぱくせき)
- オパールの事。宝石言葉は「心の歓喜・安楽・忍耐」。浮気心のイメージにも。
- Orgia(狂宴)
- 第二章のサブタイトル。性的狂宴。元々は「秘密の礼拝」の意。性的秘教儀式。古代に於いては(現代に於いても、一部は)宗教儀礼は性愛と切り離せない物であった。本作的にはそのまま、狂気の宴として字義通りの意味で使われているが、二重、三重の含意も無論ある。
- 逆鱗(げきりん)
- 東洋の龍には、一つだけ逆向きに、顎から喉の辺りに生えている鱗がある。一度逆鱗に触れられれば、激痛と怒りのあまり、触れた者を殺すまでは収まらぬと言う。『逆鱗に触れる』は、天子(目上の人)の怒りに触れる様な事をしてしまう事を差す。
作中では、龍の逆鱗は顎の下だけではなく、脇の下や鼠蹊部などにも生え、人の姿に擬態する際には隠れて見えないものとされている。神経の中枢部に生えるものである様だ。
- 真実は無いのだから、全ては許される。
- 元ネタは原文英語。"Nothing is true. Everything is parmitted."
バロウズが先なのか、英国のChaos Magickian Pete J Carrollが先か。「何も真実ではない、全ては許される」の意味。ゲーム中でのそれは、当然ねじ曲げた解釈。
- 先生(シェンション)
- 「〜さん」の意味。先生、は中国語では「師父」になる。ちなみに作者は全然チャイ語には詳しくないので余り突っ込まないでください。正しいのを教えていただく分には大歓迎。(TxT)作中ではやや揶揄ったニュアンスで使用。
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